銃砲所持許可への道【その6】初めての銃砲店

教習資格認定申請
無事に猟銃等講習会(初心者講習)が修了したので(前回記事)
次は、教習射撃のための教習資格認定申請をしなくてはいけない。(相変わらず漢字だらけで読むのも覚えるのもつらい!)
教習射撃(射撃場で実際に実銃を使って取り扱いや射撃を学ぶ)を受けるには教習資格認定が必要になる。
なんていうか、教習といっても実銃を触ることになるので銃を持たせても大丈夫な人間かどうか、その資格があるかどうかの審査を受けなくてはならない。
最大難関と言われている公安の審査があるのだ。
その審査を受けるために申請するのが教習資格認定申請だ。
ちなみに空気銃を所持したい人は教習射撃は受けなくてよいが公安の審査は受ける必要がある。
もうね、提出する書類がたくさんだよ!!
・写真(2枚)
・住民票(本籍と家族全員の記載入り)
・経歴書
・診断書
・市区町村長発行の身分証明書
・同居親族書
・講習修了証明書
・教習資格認定申請書
これを用意するのにちょっと分類してみると
役所で取り寄せるもの
→住民票・身分証明書
自分で用意するもの
→写真・同居親族書・経歴書・講習修了証明書・教習資格認定申請書
病院で取り寄せるもの
→診断書
となる。
診断書
ここでひとつ困ったことがでてきた。
診断書だ。
“精神保健指定医か2年以上の精神障害の診断又は治療に従事した経験を有する医師が作成した診断書が必要”とある…。
統合失調症やアル中、薬物中毒などではないという診断書を書いてもらわなくてはならないのだ。
風邪も滅多にひかない健康体のうえ、精神科や心療内科とは無縁の生活を送ってきたのでどこの病院へいっていいのかわからない。
ネットで調べてみると、診断書を断られたり、引き受けてくれるとしても数万円もかかるとか、なかなかOKしてくれない病院が多いらしい。目的が銃所持なので、面倒なことには関わりたくないから…なのかな?
うわーーん
相談できる人が欲しいよ!
銃所持している知り合いもいないし、精神科にも知り合いいないし、そういうのに詳しい人も…
ん?? そうだ、詳しい人に聞けばいいんじゃない!!
思いついたのは、
銃砲店に行ってお店の人に聞いてみよう!ということだった。
お店の人なら詳しいはずだし
銃を選ぶ時には行こうと思ってたわけだし
ついでに銃を見てくればいいし
どんなところか興味あるし(これまで行ったことがない)。
初めての銃砲店はそんな理由から行くことに!
さて。
銃砲店てどこにあるんだ?
病院探し→銃砲店探しに変更!
はい、普通に調べました。
23区周辺でざっとこんだけあるんだ。
多いのか?少ないのか?それもよくわからない。評判もわからない。
出入りする人間の数とか考えても恐らく狭い世界よね?エアソフトガンやモデルガン等のトイガン売ってる店とは全然違うよね?
とりあえず自宅や職場から行きやすそうなとこでなんとなく選んでみる。
思い立ったら即行動!
初めての銃砲店、Googleマップ片手に一人で行く!
初めての銃砲店
わーーー!
なにここ警察署より入りづらいじゃない!!
店構え思いっきり昭和だし、人いなさそうだし、怖そうなヒゲモジャの店主がいそうな雰囲気だし…まさかここもアポがいるとか?
店の前でしばらくボーっと突っ立ってたが、深呼吸してがんばって店に入ってみた。
カランカラン〜♪
ドアを開けたら
ろ、蝋人形?
いや、おじいちゃんが1人座ってた…
「あのーお聞きしたいことがあるんですが…」
と声かけるも無反応。
ね、寝てる?!
「あの〜」もう一度声をかけたら反応した(笑)
そして話をしようとしたら奥から人が出てきて(店長さん)対応してくれた。
(後から聞いたらおじいちゃんは社長さんだった!!そしてすごい人だった!!)
店長さんはとてもニコニコ優しそうな方で
「ま、座ってください」と言ってお茶を出してくれた。
応接セット?みたいなテーブルと椅子がある。
あ、おじいちゃんのインパクトが強くて店内を見てなかった。
あらためて見てみるとガラスケースにズラーッと並ぶ銃。射撃グッズ、鹿の剥製が何体かある。その中でも大きなムースヘッドに心奪われる…。
昭和の時代にタイムスリップしたような、ゲームの世界にあるどこかの国の武器屋さんのような、日常とは違う空気と時間が流れている空間だった。
「あとで写真撮ってもいいですか?」
と聞いてから、まずは何しに来たかの説明をひと通りする。
「なぜ射撃を?知り合いがいるとか?」
と聞かれたので
「いえ誰もいないんです。ひとりで決めてきたのでわからないことだらけで…」
と答えるとちょっとびっくりしたような顔をされる。珍しいかな?
そうそう大事なことを聞かなきゃと、診断書のことを聞いてみた。
すると
「だったら病院紹介しますよ」
と笑顔の店長さん。
わーー良かった!
「ありがとうございますー!」
病院の場所や診断書、教習資格認定申請に必要な書類までプリントアウトしてくれた。
途中、やってきたお客さんと少し雑談させてもらったり、クレー射撃の話も聞かせてもらった。
とてもアットホームなお店だった。
「今日はありがとうございます!今度は銃を見にまた来ます〜」
と挨拶をして
銃砲店デビューは無事に終わった。
(あまり銃見れなかったけど)
続く…
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