銃砲所持許可への道【その12】銃床作りへGO!

銃砲所持許可への道【その12】銃床作りへGO!

銃砲店へ

ベレッタ 682 GOLD E の銃床を私に合う左利き用に作ってもらうことになった(前回記事)。

都内にある三進小銃器製作所という銃砲店へ行く。

そこは、最寄駅から5分ほど歩くと住宅と公園があるのどかな風景の中にぽつんと佇んでいた。
古くからこの町にあるんだろうなあ(1954年の設立だそうだ)
下町に遊びにきた気分になる。

三進小銃器製作所

もうね、この昭和感には慣れて楽しむ余裕が出てきたよ。最初はちょっと怖かったけどね。

引戸を開けて中に入ると、店舗というより事務所にショーケースが置いてあるという感じで
ずらーーっと並んだ銃と、またしても大きなムースヘッドが迎えてくれた。

三進小銃器製作所内
銃はライフルもたくさん。この鹿はムースじゃないけどね。

「こんにちはー。今日お約束しているyucoです〜!」

と挨拶すると
この道何十年?という店長さんが現れた。

あなたが?クレーを?誰かの紹介?なぜ射撃を?

結構な質問攻めにあう(笑)。
毎回言われるのだが
どうも銃や射撃に興味があるように見えないらしい…

雑談をしながら、銃(ベレッタ 682 GOLD E)を出して色々な角度からチェックをする店長さん。
私は射撃用のベストを借りて着用する。

「ちょっと持ってみて」
と言われ構えてみる。

「もうちょっとこうして…」
構え方を直される。

「意外と力あるね〜」
と私の左の二の腕をポンポンする店長さん。

あはは笑
また言われた。

そして店内にある別の銃を何本か構えてみる。
左用だったり短めの銃だったり色々。
言われるままに。
その度に持ちやすいとか、重い、軽い、見えにくいなどなど感想を伝える。

ひと通り確認が終わって
今度は682 GOLD E を分解。
銃の仕組みの説明を受けながら分解されていく銃をじっと眺める…

ほう…

ベレッタ 682 GOLD E 分解
ベレッタ 682 GOLD E 分解。美しい〜!

わぁ。こんなんなってるんだー!

単純な作りというかわかりやすいのね。
ガスブロや電動ガンを分解した時は元に戻せる自信ないと思ったけどこれはシンプルで素敵。

木製の銃床が取り出された。

これを新しいものに交換するのね!!
ワクワクしながら見ていると

ゴソゴソと模造紙を広げてその上に取り出した銃床を乗せた。
そして鉛筆で銃床の周りをなぞって書いていき型?をとっていく…。

なんだか随分アバウトな感じだなぁ

それから同じように銃身も鉛筆でなぞって型を書いていく。
その後、寸法を記入したり私の腕の長さを測ったりなんだりしながら書き込んで設計図を作っていった。

す、すごい…!

こんな感じでわかるんだ…
職人技っていうんだろね。
しげしげと眺めてると

おもしろい?
と聞かれたので

はい!すごくおもしろいです!!
と答える。

だってこれで木から作るわけでしょ?

この店の裏というか奥に工場(工房?)があってそこで製作するらしい。
模型好きの工具好きとしては興味津々。
まあ模型好きといってもプラモデル(主にガンプラ)作りが趣味なんですがね。

まずは大きめに作るから、出来たらもう一度来てね。そこで細かく調整するからね

と言われこの日は終了。

3週間ほどかかるそうだ。

銃の長さが決まらないと申請できないので出来るまでは待たないといけない。

銃の所持許可を取得するのには本当にいろいろ時間がかかる。私の場合は右か左か悩んで教習射撃で体験して左に決め、欲しい銃(しかも左)がなかなか手に入らないことがわかって今回の行程を選んだのだ。

まあ、待つことも慣れてきたので気長に筋トレでもしながら待とう。

3週間後

そしてそして3週間後
できたので調整しに来てと連絡がくる!!
\わーい!待ってたよー!/

いそいそと会社を早退して銃砲店に向かう。

「こんにちはー!」

おや、今日は先客がいる。
狩猟をやるおっちゃんが弾を買いに来ていた。
「おねえさんもやるの?」

「あっ、はい…」

最初に銃砲店に行った時もそうだったが
みんな気さくに話しかけてきてくれる。
普段は人見知りする私も、こういう場所だと全てが貴重な体験なので一生懸命話すようにしている。ありがたい。

おっちゃんと話してるうちに
作ってもらった銃床が出てきた!!

再調整

ベレッタ 682 GOLD E 銃床カスタム
調整中の銃床。まだだいぶ大きい。

おおおおおおおおー!!
ほんとにできてるー!

「さあ、ちょっと構えてみて」

あれ?結構大きいかも。
色々とチェックされる。

ここから2時間くらいかけて調整が行われた。

裏の工房へ行ってカットしてきたり
何度も構えてみては手動でヤスリかけたり。

あとは、濡れたタオルに手のひらをつけて手を濡らし、その手でグリップを握って構える。
そうすると乾いた木に手形が付くのでそれをみて判断してヤスリがけ…。

グリップ部分も削っていろんな箇所を調整していく…。
銃床の長さだけじゃないんだよね。
その傾き加減とか角度が重要になってくる。
キャスト、ベンド、ピッチについて教えてもらう。

キャスト、ベンド、ピッチ

キャスト

銃床を後ろから見た時に右側か左側に少し曲がっていて、構えた時に銃身が体の内側に向くようになっている。
照準する時の目の位置が銃の中心にいきやすいようにするためである。
右射手はキャストオフ、左射手はキャストインを使う。

ベンド

銃床の頰を付ける位置。ベンドが高い(浅い)、低い(深い)などと言う。
一般的にはトラップは高い(浅い)位置で、狩猟やスキートは低い(深い)らしい。

ピッチ

銃床のお尻の部分は角度がついている。
肩につけた時にこの角度によって銃身が上向いたり、下向いたりする。
肩と胸の位置(角度)もその人の体格によって違うので調整する。
銃床を下にして床に置いて銃を立てると引き金側に少し傾く。この傾きをピッチまたはピッチダウンという。

うむ。これは射手の体格だけじゃなく、
フォームや癖とかいろいろなところが関係してきそう。
奥が深い。

まだ撃ったこともないのに最初に持つ銃をカスタムするなんて珍しいし調整難しいよね

と言われ、確かにその通りだと思った。
けど左用ないし…。

それでも私もわかんないなりに構えた時の状態を説明する。店長さんは職人技で調整していく。

何度も銃を構えてると普通は腕が疲れてどんどん重く感じるようになると思うのだが、
驚くことに調整してもらうたびに軽く感じるようになっていったのだ。
頰付けと肩付けがこう、ピタッと吸い付くようにフィットしていくのがわかる。
トリガーにもいい感じに指が届く。

ただ、撃った時の反動とかは体感できないので
店長さんがわざと銃口を手で押し叩いて肩にくる衝撃を疑似体感してみたり。

そんなこんなで約2時間の調整後、銃床の形が決まった!!
ここで銃の所持許可申請のために
銃のサイズ(全長、銃身長)を測って写真を撮る。

後は銃床の仕上げになる。
ウレタン塗装オイル塗装どっちがいいかと聞かれ、オイル塗装でお願いし、今日はここまで。あと少し!!

できあがるのがとっても楽しみ!

店長さんが銃床をカットしたお尻の部分をくれた。
「これ、ヤスリがけするとキレイになるよ」

ベレッタ 682 GOLD E 銃床のカット

何を言ってるのかと不思議に思うかもしれないが、
私がプラモデル作るのが趣味だという話をしたので、記念として銃床の木材を工作のパーツとしてくれたのだ。
ヤスリがけはプラモデル作りでも重要な工程。
私はもくもく磨くという作業が好きなのだ。
なに作ろうかな〜
たくさんの種類の紙ヤスリももらった。

「ありがとうございますー!完成を楽しみにしています!」

「またいつでも遊びにおいで」
と店長さん。

さあ、つぎは銃の申請だ!!

続く…

次回「銃砲所持許可への道【その13】銃所持許可申請とロッカー問題